都内のヘチ釣りシーズン開幕 春のベイエリアにBAYS見参
2025年12月号でもチラ見せをしたBAYS。ついにその全貌が明らかになったのは横浜で開催された釣りフェス会場だった。そして今度は、シリーズ4機種を携帯して春まだ浅きベイエリアのフィールドへ向かった。
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携帯性に優れたBAYS 4機種
豊洲ぐるり公園は、釣り人も多いがジョギングファンも多い。かつては近藤さんも走る側だった
「近藤君はなんと沖堤防での釣り経験がないんだよ。びっくりだよね(笑)」
そう笑うのはヘチ釣りの大ベテランである郡雄太郎さんだ。
「ヘチ釣りを始めたきっかけは江東区の豊洲に引っ越してきたからです。越してきた当初はぐるり公園でジョギングをしながら『釣り人が多いな』程度にしか思っていなかったんですよ」
とは近藤吉将さん。もともと釣りは好きだった近藤さんはクロダイとやり取りする釣り人の姿に憧れて独学でヘチ釣りを始めた。すると、豊洲はぐるり公園のほかに自宅に近い運河内でもクロダイが釣れることが分かり、電動アシスト自転車のシェアリングサービスや公共交通機関を活用して行動範囲を広げ、潮見や夢の島、さらには中央区晴海や隅田川沿いにも足を延ばすように。
「晴海の臨海公園で釣りをしているとよく見かけるんでボクから声を掛けたんだよね。『どう釣れる?』って」
BAYSシリーズはそれぞれのタイプに長短2種類のレングスを用意。上から、ヘチ並振GREEN(245と275)、ヘチRED(225ち255)、ヘチスピニングBLUE(215と235)、チニングORANGE(68ち74)
「郡さんからアドバイスをいただいてからです。クロダイがよく釣れるようになったのは」
住まいが近いこともあって、高潮位の短時間ねらいも含めて釣行回数が多く、わずか数年でめきめきと腕を上げた。
そんな近藤さんのベイスタイルにぴったりな新たなヘチ釣りブランドがBAYSだ。特徴は携帯性のよさ。金属特有の圧倒的な感度がありながら、巻き込みや折れに強く、エサをくわえたクロダイに違和感を与えない柔軟性を併せ持つチタン穂先を搭載したヘチザオは4本小継が2種類。テレスコピック(振り出し)が1種類の計3種類。さらに、フリーリグやジカリグ、メタルバイブといったルアーでクロダイをねらうチニングロッドもある。
そんなBAYSのモバイルタックルを手に、まだ冬景色だった豊洲ぐるり公園へ向かうと、案の定、アタリは遠く魚影もほとんど見かけない状況。朝マヅメにカニを潰されたのは近藤さん。ストップアタリからの聞きアワセで重みを感じたもののハリ掛かりさせることはできなかった。
一方、フジツボのストップアタリをしっかり掛けてヘチ並振GREEN275を曲げたのは郡さん。「大きくないんだけど、とにかく元気でよく引くよ」と難なくタモ入れに成功した。
スピニング215 BLUEはその名の通りスピニングリールで使えるが、タイコリールでのヘチねらいにも使える。「BAYSヘチ88に採用されたEVA+アルミ材のデカノブはとても巻きやすい」と近藤さん。
「振り出しだからラインを通しておいて、現場でチタン穂先を継いですぐに釣ができるのがいいよね」とベテランもこの笑顔
二通りの使い方ができる短ザオ
「わあ、チニングロッドもシリーズに入っているんですね。前からやってみたかったんです」
とは、午後から合流したヘチガール・サトミンこと梶原さとみさん。
BAYSにはスピニングロッドが2種類あり、1本は近藤さんがこの日使ったヘチスピニングBLUE。
「足もとのヘチねらいが中心なので短い215にタイコリールをセットして使ってみましたが使いやすかったです。ただ、ベイエリアに多いチョイ沖の橋脚やパイプなどの縦ストラクチャーをチョイ投げして落とし込むなら、その名のとおりスピニングリールで攻略するのもありですね」
つまり、二通りの使い方ができるのでスタイルに合わせてリールを選択すればよい。チニングORANGEはヘチ釣りに適したチタン穂先ではなくキャスティングが決まりやすいチューブラ穂先にライン通りのよい口径のガイドを採用したルアー専用のスピニングロッドだ。
午後からは場所を変えて中央区晴海の朝潮運河下流へ。大潮前の中潮初日。朝マヅメは満潮からの下げ潮を釣り、午後からは16時の満潮に向かう上げ潮を釣った。
「潮もよく動いていますし、潮も適度に濁っていて雰囲気はいいんですけど……アタリがありません(笑)」
チニングORANGE 68からヘチRED 235に持ち替え、丁寧に落とし込んでいくが、川筋は時期尚早かもしれないと再び豊洲ぐるり公園へ。
実は晴海に移動する前の午前中、朝のアタリを逃したガスの科学館前で近藤さんのカニに再びのアタリ。ついにヘチスピニングBLUE 215がグイグイと絞り込まれる。
「めっちゃ引きます。サオがショートなんで引きがダイレクトに伝わり、やり取りがスリリングです」
しかしバットにパワーがあるのでのされずクロダイの突進を止めて水面に浮かす。
近藤さんは周年カニを使う。低水温期のみガン玉はハリに打たず、ハリ上数cmのハリスに打ち、底付近で漂わせるように誘うのだとか。
満潮を過ぎ、釣り場が茜色に染まるまで3人は釣り続けたのだった。
ミチイトが見えなくなるまで頑張った近藤さんは再び電動アシスト自転車を借りてご帰宅
※本記事の内容(文章および写真)は、『つり人』2026年5月号より引用しております。なお、つり人社より転載の許可を得て掲載しています。