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黒鯛工房

決勝大会報告1は、こちら


決勝上位入賞者インタビュー

 優 勝 竹田 敏雄 氏(Fishing Team 2000) 第2回大阪湾落し込みトーナメント・シード選手

 

前週にバラ石で実釣し、釣果があり、宇部波止では無かったという釣人の情報からスタートよりセル石本部前からバラ石の間で終始しました。スタート間もなく1枚が釣れ、その後夕方にかけて、すべて深さ3m程でぐっと引き寄せるアタリで計7枚という獲得ができました。
決勝大会で優勝を手に入れられたのは非常に嬉しく誇りに思います。また予選、決勝を通じて他の釣人の話、アドバイスや東京など他のエリアの方との交流が図れたのは、私にとって貴重なこととなりました。

[ ロッド:黒鯛師 THEヘチ硬調 7尺 ] [ リール:THEヘチ LIMITED 88 ] [ エサ:フジツボ ]

 準優勝 鈴木 昌夫 氏
 

南港は準ホームグラウンドであり、1日目はセル石で1時間ほど実釣しましたがアタリがなく、宇部波止で3~4時間粘り強く釣り続け、終了30分前に深さ3m程で止めアタリがあり、1枚獲得しました。2日目は10:00頃、コーナーから白灯よりで、きれいな引き込むアタリがあり、41.5cmを獲ることが出来ました。今大会は皆さん実力者ばかりの中、準優勝出来たことはラッキーとしか言いようがありません。余談ですが表彰式でいただきました竿(ZL-35/40)は非常に軽くて使い易く、早速使用し既に50枚程釣っております。

[ ロッド:落し込み竿3.9(穂先を改良)] [ リール:THEヘチLIMITED 88 ] [ エサ 1日目:ミドリ貝 /2日目:イガイ ]

 第3位 西田 哲也 氏(茅匠会)
 

1日目はセル石本部前からバラ石よりで実釣し、スタートから30分程の間にたて続けに1m程で引きこむアタリがあり、2枚を獲得しました。コンディションも良く開始早々釣果が見込めると判断し、集中して実釣したのが功を奏しました。
南港はホームグラウンドであり、決勝に出れただけでも満足していましたが、さらに3位という結果に大変嬉しく思います。

[ ロッド:BLACKY THE落し込み ZL-35/40 ] [ リール:THE落し込み Z 75-R ] [ エサ:ミドリ貝 ]
 第4位 大田 徹 氏(落南会)
 

1日目はバラ石で釣果があると判断し、2枚続けてアタリがありましたが、30cmに満たずリリースし、13:30頃にアタリがあり1枚釣り上げることができました。さらに夕方から引き込むアタリが続き、16:30頃に2枚目の34.9cmの釣果がありました。大阪湾でこのような予選、さらに決勝というトーナメントは初めてです。今年は他の大会では釣果がなく、黒鯛工房カップで予選、決勝共に運良く上位成績が残せて非常に満足しています。

1日目[ ロッド:BLACKY THE落し込み Z-36/42 スリットバージョン] [ リール:THE落し込み V 75-R ] [ エサ:イワガニ ]
2日目[ ロッド:黒鯛師 THEヘチ 硬調 10尺] [ リール:THEヘチ 達人88-T] [ エサ:フジツボ ]

 第5位 阪井 和広 氏(北友会)
 

前日に地元の人にアタリがあったポイントの情報を得て、スタートよりセル石から宇部波止の間で実釣しました。15:30頃に引き込むアタリがあり1枚が釣れ、終了30分程前にも同様のアタリで2枚の釣果がありました。
大会前に、最低2~3枚は釣り5位までに入る意気込みで臨んだ結果、自身のノルマはクリア出来嬉しく思います。

[ ロッド:BLACKY THE落し込み ZL-40/45 ] [ リール:THE落し込み Z-75S ] [ エサ:ミドリ貝 ]
各予選後のインタビュー(予選結果について)
 第2予選 神戸七防の第1位者:大田 徹 氏
 
前週、前々週と神戸七防で実釣しており、4番ポイント以外に人が集まると判断していました。実際に予選当日、4番にあまり選手が上がっていなかったので、スタートから本部前辺りにポイントを絞って釣り続けました。
11:00頃、外向きの浅いところでラインが走るアタリがあり、44.7cmを獲得することができました。
今回はスタートからの雨と次第に強まる暴風で最悪のコンディションでした。
1回目の武庫川一文字から参加しましたが、2回目の予選で決勝に進むことができ、非常に嬉しく思っています。
【ロッド:黒鯛師 THEヘチ フカセ 270 エサ:パイプ】
   
 第3予選 北港の第1位者:郡 雄太郎 氏
 
今回会場の北港は4年程前から毎年、全国クラブ選手権で経験している釣り場でありました。
先ず、1番から4番(手すり)の間で実釣しスタートから10分程で引き込むアタリがあり、幸先良く最初の1枚を獲得。続けて2枚、3枚と釣り上げましたが共に30cmに満たずリリースしました。人が少なく潮の濁りがあるポイントを狙い11:00頃、2番ポイントで深さ3m程に止めアタリがあり、2枚続けて釣果がありました。検寸の結果、最後に上げた49.5cmが激戦の北港予選を制する魚となりました。
前述しました通り、経験していた場所という状況が良い結果に結びついたと思います。
【ロッド:黒鯛師 THEヘチ LIMITED 9尺 エサ:ツブ】
   
 第4予選 南港の第1位者:伊波 猛 氏
 
今回の南港はかなり経験している釣り場であり、最初から新波止に絞ってスタートしました。11:00頃から新波止.白灯よりスリットのマス中で何回かアタリがあり、続いて12:00頃、白灯よりスリットの外向き、深さ3m程のところで止まりアタリがあり大物を獲得できました。結局、この終了1時間前に釣れた46.6cmが南港予選を決める魚になりました。
今回も神戸七防予選同様、我慢の釣りに終始したのが好結果に結びつきました。
【ロッド:THE落し込み 39/45 エサ:イガイ】
   
 第4予選 南港の第2位者:若園 宏一 氏
 
前日にセル石、バラ石などを実釣し、新波止では1枚釣っていました。他の釣人もかなりの枚数を釣っていたと聞いていたので、予選当日も新波止でスタートすることを決めていました。10:30頃に新波止で1枚バラしてしまってから、約30分後に白灯よりスリットの外向き中層で、(優勝の伊波氏と離れていない場所)ラインが「ピッ」と動き、42.5cmを釣りあげることができました。今回は、沖向きの風が厳しく、コンディションが悪い状況でした。
全体的にアタリが無かった中、2回のアタリで良い結果が出てよかったです。
【ロッド:BLACKY THE落し込み V 39/45 エサ:イガイ】
   
 第5予選 岸和田の第1位者:西畑 功士 氏
 
スタートは沖のカーブから探っていき、沖の北で集中し終了まで実釣しました。9:00~10:00の間に引き込むアタリで1枚目、止めアタリで2枚目の釣果がありました。終了直前の12:30頃に止めアタリがあり3枚目が獲得出来ました。
岸和田はここ数年、年1回程度の経験しかありませんでしたが、10年前に落し込みを初めて試みた場所がこの沖の北というのも感慨深いものがありました。
予選は3回目で過去2回の神戸七防、南港ともコンディションも悪く厳しかったわけですが、最後の予選で1位になり、非常に運が良かったと感じています。
【ロッド:黒鯛師 THEヘチ LIMITED タナ8尺 リール:THEヘチ LIMITED 88-T エサ:イガイのダンゴ】
   
 第5予選 岸和田の第2位者:原 修 氏
 
スタートより人が少ない旧赤灯で実釣に終始しました。
10:00頃、引き込むアタリがあり1枚を釣り上げ、終了直前の12:30頃に止めアタリがあり2枚目の釣果がありました。
黒鯛工房カップの大阪湾予選には5回ともすべてに参加しました。岸和田はホームグランドということもあり、北港や南港ではなくここの地で2位になり決勝へ進めたことはより一層嬉しく思います。
【ロッド:落し込み竿 エサ:1枚目/フジツボ、2枚目/イガイ】
   

総括メッセージ
 中武 幸司 氏(黒鯛工房 フィールドテスター)
 
 予選会を勝ち上がった強者達が10月11日、12日の両日この大阪湾南港に集結しました。苦しかった予選を勝ち抜き決勝戦に残った選手はどの顔も誇らしげで、張りつめた雰囲気の中で2日間制限時間ギリギリまで落し込み続けておりました。その姿は感動さえ覚えるほどの熱意であり、今後の大阪湾の落し込み釣りのリーダーとして鋭意努力していただける人達だと確信致しました。
 予選会を振り返ると、大荒れの神戸七防や灼熱の岸和田予選会もありましたので、釣果についてはいつもの大阪湾らしからぬ結果に終始したように思います。参加選手の中には5回のすべてにエントリーしながら運悪く涙をのんだ人も沢山おりましたが、はじめての試みであった"大阪湾トーナメント"が予想以上に盛り上がったのはそんな人達の熱い情熱のあらわれだったように思います。
 落し込み釣法が大阪湾に入って以来20数年が過ぎようとしております。当初は五里霧中の状態で始めた落し込みも技術の進歩、情報の発達、また完成度の高い道具の開発によってめざましい進歩を遂げて来ましたが、一方ではレベルアップの代償としてチヌの減少と難しい釣法になってしまった事も事実です。初心者が長続きしない要因の一つだと常日頃考えております。今後大阪湾の落し込みの普及を願う一人として、今大会に携わった選手の方々には様々な垣根を越えたリーダー的存在として自信と誇りを持ち、今後も落し込み釣りに関わって頂けますようお願い致します。
     
 井上 昭彦(有限会社黒鯛工房 取締役)
 
 今大会に参加していただいた選手の方々には本当に感謝致しております。また、すべての予選会のお手伝いをして頂いたスタッフの皆さん、臨時便を出して渡航して頂きました6軒の渡船屋さん、本当にありがとうございました。事故も無く、また天候に恵まれたとは言えない予選会場もありましたが、延期や中止することなく第1回をすべて終了する事が出来ました。
 昨年秋、今大会を立案した時は不安だらけでした。何回も渡船屋さんをまわり打ち合わせを重ねましたが、実際参加してもらえるのか? 釣れるのか? などなど毎回不安材料を抱えた、私にとっては長い長い7ヶ月でした。
 また、予選会を重ねるたびに参加して頂いた選手の方々より沢山の貴重なご意見を頂きました。励みになった事や反省した事などいろいろです。中でも検量方法についてはスタッフ全員で大きな課題を残してしまいました。死魚の判定、タグ打ち等々の不明点や問題点が発生したことについて選手の方々に心よりお詫び申し上げます。来年に向けての課題として厳粛に受け止め第2回の開催準備に入りたいと思います。
 今大会をきっかけに大阪湾の落し込みが以前のように活気に満ちあふれ、全国の落し込みファンの憧れの地として復活出来るよう、皆様の御協力を得ながら頑張って行きたいと考えております。来年第2回大阪湾カップで再びお会い出来ますよう宜しく御願い致します。
     

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